統合医療

統合医療とは

治療は一般的には西洋医学を基本にした診察、診断、治療を行います。

近年ではペットも高齢化となり腫瘍(ガン)や免疫系の病気、難治性の皮膚病(アトピーやアレルギー)、腎臓病、肝臓病、心疾患に脳疾患、認知症などの慢性難治性の疾病が増えてきました。また、高齢のペットになればなるほど、病気ではないけれど具合が悪いというケース(食欲不振、体重減少、震えや四肢の衰え)が増えてきます。

これらの疾患はなかなか西洋医学的には診断治療は難しいこともあります。鍼灸や漢方薬など昔から伝わる伝統医学は、前述のような高齢によって起こる慢性疾患や不調にアプローチすることが可能です。症状によって西洋医学と東洋医学(代替医療)の両方を組み合わせて治療をしていくことを、統合医療と言います。

ペットの高齢化に伴う治療の選択肢

ペットの高齢化に進むにつれ、病気ではないけれど具合が悪いというケースが増えてきました。

なんとなく元気がない、ウンチがゆるい、食欲がない……。病気ではないけれど薬では治らない、そのようなときにおすすめしたいのが東洋医学です。東洋医学は西洋医学に比べエビデンス(科学的根拠)が乏しい面も確かにあります。

しかし、長い年月を経て臨床に応用され、継承されてきた伝統医療は人類の英知、宝です。通常の西洋薬や治療だけでは治らないときに、それを補うものとして使っていくと効果を発揮することがあります。

こんなペットには統合医療をおすすめします

高齢化による不調を軽減する以外にも、下記のような症状のペットには統合医療をおすすめします。

  • 手術が難しい末期腫瘍、悪性の疾患がある
  • 体への負担が大きいので薬や検査を減らしたい
  • 高度医療の効果が見られず、飼い主さん、ペット共々心身共に疲弊していまい、苦しく辛い治療を軽減したい

しっかりとした診断でペットにあった最適な治療を

当院ではペットの状態を診ながら、症状に応じて。且つ飼い主さんのご希望もよく勘案して様々な治療を(西洋医学と東洋医学など)組み合わせて対応しております。

科学的根拠を持った治療を第一に十分に尊重していますが、病気でないグレーゾーン(東洋医学的にはこれを未病といいます)に柔軟性を持って対応すべく努めております。概して申せば西洋医学的治療を検証した後、カバーできない部分に合わせて東洋医学など、代替療法を併せて使う統合医療を目指しています。

当院の統合医療メニュー

鍼灸治療

体のこりや滞りといった悪い部分を温め、血行(血の巡りや気の巡り)を良くするために行うのが灸治療です。

当然ながらツボ(経穴)を取穴して、ツボに当てることもあります。治療後は個々の症状が改善するだけでなく、便通の改善、利尿、よく眠れるなどの効果が見られます。心地よい暖かさで施術されるペットは暴れることもなく、煙に嫌悪を示すペットも少ないので、犬だけでなく猫やうさぎ、小鳥などにも施術が可能です。

また鍼治療は基本的に毫毛針という極めて細い鍼を使用するため痛がることはなく、特に大きくかつ強い刺激が必要なときは電気鍼を使います。

四肢の末端や趾間、尾の先端などデリケートな部分のツボはレーザーを照射して刺激する治療も併せて実施します。灸、鍼ともに様々な症状、疾病に対応することが花王です。下記のような症状のペットには、効果を発揮しやすいです。

骨関節疾患、胃腸病、前庭疾患、虚弱、幼弱老齢動物の養生、外科手術後のリハビリ、末椎神経麻痺、疼痛管理など

骨関節疾患、胃腸病、前庭疾患、虚弱、老齢動物の養生、外科手術後のリハビリ、末椎神経麻痺など

漢方薬

当院では症状漢方ではなく体質や病気の性分に合わせた中医学的な診断法(弁証)に則り処方いたしております。

薬の形態は錠剤、粉の内服薬で、方剤という伝統処方と動物用に開発された漢方薬(中成薬)とを用いております。漢方薬の良い点は本来の病気や不調の治療だけでなく、飲み続けることで当然ですが体質改善もなされるところです。

例えば肝臓病のために出した漢方薬を飲むことで、毛がふさふさになる、気持ちがおだやかになる。目に力が戻る(精気が甦る)などの効果が期待されます。

サプリメント・フラワーレメディ

当院ではペットの健康維持と体質改善、病気の治療の補助にサプリメントを積極的に提案しています。

サプリメントのメリットは薬と比較して副作用が少ないという部分です。現状では高品質高性能のサプリメントや漢方成分は主体のサプリメントなど多々ございます。ご相談いただければ、症状改善に合ったものをこちらでお探しいたします。

フラワーレメディとは「花療法」といわれる植物のパワーやエネルギーを用い、心と体のバランスを調和させる治療法です。元来はヒトのセルフヒーリングとして開発、発展してきた療法ですが、ペットにも効果は期待できます。

気持ちや感情に起因する病気や症状を改善することも可能ですが、副作用もなく、他の治療法や薬剤と併用してもなんら問題はありません。当院でも取り入れており、動物でも効果を実感しています。

オゾン療法

準備中です

 オゾン(O3)は独特の刺激臭を持つ有毒な気体です。主に滝の周辺で発生し、空気を清浄化して環境の殺菌、消臭する気体です。また、地球の大気圏に宇宙からの有害な紫外線を防ぐ、オゾン層なども認知されています。

 恐ろしいイメージとは異なり、オゾンは生体内、細胞内に入ると様々な有益な作用を起こすことが数多く研究、発表されています。細胞代謝の促進、造血亢進、血行改善、抗酸化作用、創傷治癒促進、免疫細胞活性化、DNAの修復等々。適応症例も幅広く多岐に渡ります。創傷治療から皮膚病、腎不全、肝不全、腫瘍や椎間板ヘルニアなど、外耳炎や重症な角膜、強膜疾患等。医学の臨床応用は古く、戦前のドイツや日本でも既に行われていたようです。現在はキューバ、アメリカが先進地です。日本ではアンチエージングや難治性疾患の代替療法で施術されています。

 実際の治療は水に溶解してオゾン水として、医療用のオリーブオイルに曝気したオゾンオイルとして患部や病変部に応用する方法やガスを直接、直腸に注入したり、注射したりする方法があります。有毒ガスを注射なんて怖いイメージですが問題はありません。後は採血した血液にガスを曝気して反応させた血液を再び生体に注射(皮下、静脈)する方法(自家血液療法)もあります。(人の臨床ではこれが主流です。)

 当院でも皮膚病や腫瘍、椎間板ヘルニア、猫の腎不全等に臨床応用しています。興味や関心のある方は是非ご相談下さい。歴史は古いが最先端の獣医医療のひとつです。